GMSで扱うパラメータオブジェクトには以下のものがあります。
構造オブジェクト
格子オブジェクト
セル番号オブジェクト
物性値オブジェクト
点震源オブジェクト
観測点オブジェクト
波形出力点オブジェクト
座標系オブジェクト
境界面オブジェクト
GMSでは、操作・参照する対象となる「もの」(構造・震源・観測点など)のことを「オブジェクト」と呼びます。
計算領域の媒質・格子情報を格納するオブジェクトです。プロジェクトの中には必ず1個の構造オブジェクトが存在していなければなりません。
差分格子の格子間隔ベクトルが3個(X, Y, Z方向)格納されています。格子オブジェクトは実座標系から格子番号座標系への変換情報でもあります。
差分格子の格子点上に存在する媒質の番号(3次元)が格納されています。
媒質の物性値が格納されています。物性値はP波速度、S波速度、密度、Q値です。
点震源の情報が格納されているオブジェクトです。点震源は格子番号、座標位置情報、メカニズム解、時間シフト、モーメント量、震源時間関数情報を所有しています。
観測点の情報が格納されているオブジェクトです。観測点は実座標位置情報、波形出力点のリスト、内挿重み値、観測点名を所有しています。
計算ソルバーが波形を出力する点の情報が格納されているオブジェクトです。波形出力点は格子番号座標位置情報、出力フラグ情報を所有しています。
緯度経度座標系と実座標系の変換情報、平面直角座標系情報が格納されています。前者は実際にはAffine変換の係数から構成されており、変換行列*地理座標系=実座標系という関係になっています。地理座標系として選択された系(緯度経度座標系・平面直角座標系)の情報も記録されています。
媒質の境界面の深さ情報(2次元)と、間にはさまれた媒質番号情報が格納されています。