GMSシステムでは、以下の3つの右手系座標を使っています。
格子番号座標系 (i, j, k, n)
実座標系 (x, y, z)
緯度経度座標系 (lat, lon, depth)
垂直軸(深さ軸)は常に下方を正とし、地表を原点とします。
不連続差分格子における位置を表すための座標で、自然数で表現されます。
基本的には応力の対角成分の格子点の位置を指しています。
nは領域番号を表し、上から1,2、と数えます。
GMSソルバーは食い違い格子(Staggered Grid)を採用しているため、半格子ずれた点(下図では点線)を表現するために整数+1/2を用いることがあります。
震源、波形出力点の位置を管理するために用います。
GMSソルバーはこの座標系のみを使用します。
3次元のcartesian座標系で、0以上の実数値をとります。
観測点の位置を管理するために用います。
緯度経度座標系とはAffine変換で第1近似的に結び付けられています。
X、Y軸はそれぞれI、J軸と平行です。
Z軸は下向きです。
震源のStrike角は、北方向から時計回りに計ったX軸の角度で補正されます。
格子番号(1,1,1,1)はXYZ座標系の(0,0,0)と同じ点を表します。
実際の地球を想定し、緯度・経度・深さで1点を指定する座標系です。
depth軸はXYZ座標系のZ軸と共通です。
実座標系で(0,0,0)の点を緯度経度基準点と呼びます。
GMSソルバーには使用されず、FDMakeでの位置入力、インポート・エクスポート、地図表示のために用いられています。
斜め上方からみた3つの座標系の関係
鉛直上方からみた3つの座標系の関係