GMSにおける3つの座標系

 差分法により計算を行う際、離散化された格子点番号(i, j, k)で空間的位置が管理されていますが、実際の地球上の位置との関連づけは計算者が行う必要があります。GMSでは食い違い格子を用いているため成分ごとに変換式は微妙に異なるため、この関連づけは非常にやっかいな作業ですが、GMSではこの作業をFDMakeが自動的に肩代わりします。

GMSシステムでは、以下の3つの右手系座標を使っています。

【注】GMSでは垂直軸(深さ軸)は常に下方を正とし、地表を原点とします。

GMSの座標系

 GMSで計算を行う際には、必ずしも緯度経度座標系を定義する必要はありません。数値実験等の場合には、単にIJK座標系またはXYZ座標系だけを意識すれば十分です。