gms_solver_mpi
gms_solver_mpiはMPI並列化計算ソルバーの実行ファイルです。カレントディレクトリ内のconductor.txtを読み込み、同ファイルにパスが記述されたGMS構造ファイル、GMS震源ファイル、GMS観測点ファイルを読み込みます。計算ログは標準出力に随時出力されます。conductor.txtに記述された指示に従い、計算中に随時、計算結果をDump1dディレクトリにGMS波形ファイル、Dump2dディレクトリにGMS2次元ダンプファイル、Dump3dディレクトリをGMS3次元ダンプファイルに出力します。計算を開始する前に、これらのディレクトリを作成しておかなければなりません。
異常終了した場合は、以下のメッセージが出力されます。
エラーメッセージ |
エラー原因 |
md5 error |
GMS震源ファイルを作成した際に用いた震源時間関数定義ファイルと、GMSソルバーのバージョンが整合していません。 |
[conductor_size]FATAL ERROR:status= |
GMSコンダクターファイルの走査中にエラーが発生しました。 |
numof_absorp_r?? should be 1 |
このバージョンのGMSソルバーでは、GMSコンダクターファイルの吸収境界領域指定部分が1行ずつでなくてはなりません。 |
[struct_size]FATAL ERROR:status= |
GMS構造ファイルの操作中にエラーが発生しました。 |
[station_size]FATAL ERROR:status= |
GMS観測点ファイルの操作中にエラーが発生しました。 |
[source_size]FATAL ERROR:status= |
GMS震源ファイルの操作中にエラーが発生しました。 |
[struct_read]FATAL ERROR:status= |
GMS構造ファイルの読み込み中にエラーが発生しました。 |
[station_read]FATAL ERROR:status= |
GMS観測点ファイルの読み込み中にエラーが発生しました。 |
[source_read]FATAL ERROR:status= |
GMS震源ファイルの読み込み中にエラーが発生しました。 |
iswod should be 2 or 4 |
空間差分次数に2,4以外の数値が指定されています。 |
実行後には計算結果ファイルの他に、sourcetimefunction.txt.logというファイルが生成されています。
MPI並列計算をするために計算領域をどのように分割するかを標準入力から指定します。
通常はファイルを作成し、リダイレクトによって入力します。
計算領域のI,J方向それぞれの分割数を以下のように指定します。
C:\計算ディレクトリ>type div.txt
2 2
この例では、I方向2分割、J方向2分割とし、計算領域を4分割にしています。
この領域の分割数(4)とオプション"-np"のプロセス数(4)が同じ値になるように設定します
GMS1.8では8プロセス並列までの指定が可能です。