zoo形式は1994年に作成された地震動地震記録共通フォーマットです。フォーマットの詳細は以下の通りです。
1ファイル1成分とする.データ内容は基本的にASCII.データファイルは記録の必要情報を含むヘッダー部,ファイル制作者の必要情報を含む隠しヘッダー部,及データ部からなる.
1行目.ヘッダー【A15】
ZOOEGM94 FORMAT(8文字+1空白+6文字)=15文字
このファイルがZOOEGM94 FORMATであることを示す.
2行目.観測点コード【A3】
3行目.日付(年月日時分)【A16】
地震が同定できる程度の情報(16文字).先頭時刻とは別.
例)1994/04/29 12:25
4行目.成分【A5】,物理量【A12】
成分は正値に対応する方向をN000E,N090Eという形で5文字で書く.UP,DOWNも左詰めで書く.物理量はACCELERATION(12文字)かVELOCITY(8文字)を左詰めで書く.
5行目.サンプリング周波数【I10】
単位Hz.整数値を推奨.
6行目.データ数【I10】
このファイル内のデータ数.単位は「個」
7行目.先頭データの時刻【A24】
絶対時刻のあるものは,先頭にTの文字をつけ,23文字まで(全体で24文字)で記述する.後ろに0をつけ加える必要はない.絶対時刻がないものは,先頭にXをつける.以下の情報は任意(空でもよい).
(例)絶対時刻あり,200Hzサンプリング
T1994/04/29 12:25:36.835
8行目.最終時刻較正時【A24】
絶対時刻のあるものは,先頭にCの文字をつけ,23文字まで(全体で24文字)で記述する.後ろに0をつけ加える必要はない.絶対時刻がないものは,先頭にUをつける.以下の情報は任意(空でもよい).
(例)C1994/04/29 12:00:00.00
9行目.プリメモリー長【F10.3】
単位(秒).
10行目.ファクター用フォーマット【A10】,データ単位【A5】
ファクター用フォーマット データ値にこの値(ファクター)をかけると物理量になるようなファクター(11行目参照).I,E,F各書式を許す.データ単位 m,m/s,m/s/sのどれか.左詰めで書く.
11行目 ファクター【10行目のファクター用フォーマットで読む】
データ値がそのまま物理量を表す場合も1.(または1)をいれる.
12行目.データフォーマット【A10】
データを読み込むためのフォーマット.I,E,F各書式を許す.1行は80バイト以下にする.
13行目.地震計&記録器,アンチエリアスフィルター等【A80】
10カラム毎に情報を書く.31~80カラムは任意.(例:これらに該当するものはこの文字をいれる.他は適宜.)
14行目.ファイル制作者名【A20】
左詰め.フルネームでfirst name + 空白1コラム + family name.
15行目.ゼロオフセットの有無【A11】
左詰め。UNCORRECTED(11文字)かCORRECTED(9文字)。
16行目.スキップ行数【I10】
このあとスキップ行数分の隠しヘッダー部が書かれる.17行目からデータ行が始まる場合は0とする.
16+スキップ行数 隠しヘッダー部
16+スキップ行数+1行目から データ行【データフォーマット】
12行目のフォーマットに従い,読み込まれる.