GMS波形ファイル

指定した全観測点での時系列を記録したHDF5ファイルです。実際の記録は格子点上で行われるので、観測点での振幅を内挿するために必要な周囲の波形出力点の波形が記録されています。

 

構造

CalculationStep: 32-bit integer

FDMToolID: Group

Parent: 32-bit integer[<親ファイルの数>][16]

OneStepTime: 32-bit float

OutputPoints: 32-bit integer[<波形出力点数>][4]

PhysicalDimension: 16-byte ASCII string

StationData: 32-bit float[<波形出力点数>][<ステップ数>/Inf]

 

データ

CalculationStep

書き込んだ時点でのステップ数です。書き込むたびに更新します。

FDMToolID

GMSのユニークIDです。親ファイルのIDを記録します。

OneStepTime

時間差分間隔です。

OutputPoints

波形出力点の格子座標です。I,J,K方向座標、格子番号になっています。全て0オフセットになっていることに注意してください。

PhysicalDimension

StationDataの単位名を16文字以内で記入します。

StationData

波形出力点での波形振幅です。OutputPointsの第1次元とStationDataの第1次元は同じ添え字は、同じ波形出力点をあらわします。

 

解説

波形出力点における振幅を記録したファイルです。StationDataの第2次元は無制限に拡張可能になっているため、無限ステップ数の波形を記録することが可能です。その他のデータは最初にファイルを作成した段階で全て書き込んでください。

このファイルを書き込むためのAPIはdump1dです。差分計算が1ステップ終わるたびに書き込んでください。ステップを飛ばして記録することはできますが、ステップ情報を記録していないため、自分で書き込んだステップを意識していない限りは誤ったファイルになってしまうことに注意してください。

 

参照

dump1d